2024/09/04
発酵学の第一人者、小泉武夫先生は著書で、「世の中には様々な健康法があるが、”究極の健康法、美容法”は発酵食品を取り入れる」ことだと語っています。特に、健康、美容効果が高い発酵食品といえば、酢だそうです。なかでも米や麦が原料の米酢や麦芽酢は、日本酒と同様にアミノ酸が多く、酢に含まれる成分が脂質の分解や脂肪、糖質の消化を促すので、肥満の予防にも効果があるそうです。また、コレステロールの合成を抑制し、血圧や血糖値の上昇を抑制する働きもあり、疲労回復や食欲増進などの効果もあるため、夏バテの予防にも役立ちます。酢の成分である酢酸は、食中毒や腐敗菌を殺菌する効果もあり、夏に最適な発酵食品といえます。酢のパワーを見直して、暑い夏を乗切りましょう。
2024/08/26
お酒はガバガバ飲んではいけません。いつも適量に飲めば「百薬の長」となりますが、1合だから適量ではなく、自分に合った適量をたしなむのが肝要です。お酒には、醸造酒と蒸留酒がありますが、どちらも発酵嗜好品です。できれば肴も発酵食品を食べたいものです。なかなか手に入りませんが、「鮒ずし」「くさや」のほか、「チーズ」「漬物」などがいいでしょう。お酒は、適度に正しく飲めば、かけがいのない人生の友になります。お酒は「百薬の長」いわれる反面、「万病の元」といわれます。やはりお酒は無理して飲んではいけません。大切なのは、自分にとっての適量を正しく飲むことです。そうすれば、お酒は「人生の友」となってくれるはずです。
2024/08/14
九州大学の二宮利治教授のお話を紹介します。「脳の健康のために何をしたらいいのか」について先生は、「健康に気を配って生活をするのは大切なことですが、それよりも生きがいをもって過ごすことが大事です。」と述べています。「我慢し過ぎて人生が楽しくなくなるよりは、時には好きなものを食べ、お酒を飲んだりしてもいいのです。さまざまな食材をバランスよくとることをおすすめします。」、「特に気を付けたいのは歯の健康です。食事を楽しむためにも大切ですが、歯の健康が認知症のリスクを抑える可能性があります。」と語っています。また、「社会的な交流を持つことが、脳の萎縮を予防することも分かっています。利他的な行動が脳の働きに良いことも確認できています。他人にやさしく接することが脳の容積と関係しているのです。」と述べ、誰かのために行動することや、人生を楽しめるかどうかが、脳の健康に大きな影響を与えることを強調されています。
2024/08/11
誰でもかかる可能性があるのが風邪です。放っておいても治ると軽く考えがちですが、年齢を重ねるほど、”万病のもと”となります。暑い夏だからこそ、しっかり対策しましょう。日常的な感染対策としては、①こまめな手洗い、②帰宅後は必ず即うがい、③口中を丁寧に掃除という基本的な3つの習慣化が大切です。そして、日ごろから基礎的な体力づくりが予防のコツです。知っておきたいのは、「風邪かなと思った症状が1週間以上続いたら別の病気のサインかもしれない」と考えて病院で受診するなど、しっかりと対応することが大切です。
2024/08/09
入浴には浮力、水圧、温熱という三つの物理的な作用があり、筋肉をほぐす、心拍数を上げる、血行を促進する、自律神経のバランスを調整するといった効果があります。また、大量の汗をかく季節は肌の汚れや体臭も気になりますが、湯船につかるだけでも体を清潔な状態に保つことができます。夏こそゆっくり湯船につかることで、次のような夏の体の不調対策ができるのです。①血行促進効果で冷えの改善。②筋肉やコリを緩め体の疲れを解消。③自律神経のバランスを調整。⑤スキンケア効果で肌のトラブル予防。このような優れた効果がありますが、夏の入浴には脱水状態が要注意です。心地よい温度(37~39°C)で、水分補給を忘れずにゆったり入るがポイントです。
2024/07/30
元気をくれる発酵食品といえば、忘れてはならないのが甘酒です。酒粕からつくる甘酒のようなものもありますが、元気とパワーには、米麴、ごはん、お湯を混ぜて発酵させる本物の甘酒です。甘酒が砂糖を使っていないのに甘い理由は、麹菌が分泌するアミラーゼの力のでんぷんがブドウ糖になるからです。同様にタンパク質は分解酵素の力で、アミノ酸になります。エネルギー源のブドウ糖、スタミナ源のアミノ酸に加えて、麹菌がビタミンB1、B2、B6 なども生成します。病気の時、点滴で栄養を補いますが、甘酒は、まさに「飲む点滴」です。猛暑の中ですが、夏バテ予防には、ぜひ甘酒を摂取しましょう。発酵食品である、納豆、キムチ、味噌汁、そして甘酒で毎日を元気に過ごしましょう。
2024/07/21
紫外線の量は、5月~8月までがピークです。紫外線は体内でビタミンDを作って骨を丈夫にするなど、体に良い作用もありますが、浴びすぎると、シミ、シワ、たるみの原因になったり、皮膚がんの発症のリスクを高めたりします。また、白内障などの目の病気を引き起こすことも知られています。紫外線はあらゆる角度から肌に届いていますので、次のような方法でしっかり防ぎましょう。①紫外線量の多くなる午前10時~午後2時までは外出を控える。②外出時には、つばのある帽子、UVカットのメガネなどを使用する。③衣服では防ぎきれない部分は日焼け止めをしっかり塗る。重ね塗りしたり、塗り直しすることも忘れない。日光に当たって皮膚に異常反応が起こったら、軽く考えないで大事に至る前に皮膚科を受診しましょう。
2024/07/21
今年の夏も暑くなりそうです。今からしっかり対策して健やかに過ごしましょう。特に、熱中症が発生しやすい屋内の対策をしっかりと行いましょう。年齢を重ねるほど、屋内での熱中症のリスクが高くなります。冷房を適切に使って、水分を意識的に摂取して身を守りましょう。なんといっても、涼しい環境が最大の熱中症予防策です。また水分にプラスして塩分の補給も忘れないようにしましょう。特に朝は、起床後に水分を摂り、朝食で味噌汁などで塩分の補給をすると熱中症の予防につながります。塩飴や塩味のタブレットなどを摂るのもおすすめです。外出時には、油断や無理をしないで暑さから体をしっかり守りましょう。
2024/07/14
心身のリラックスや気分の安定などに作用する副交感神経は、息を吐くときに活性化します。意識的にゆっくり深く呼吸する時には、息を吐く時間を吸う時間の2倍程度にするのがポイントだといわれています。基本の「10秒呼吸法」は、鼻から3秒吸って1秒息を止め、口から6秒で吐くという呼吸法です。副交感神経の働きをよくするうえでおすすめの呼吸法です。背筋を伸ばし、肩の力を抜いて、おなかに手を当てて、ゆっくり深く呼吸をしましょう。1回につき3~5分程度、1日数回実施することをおすすめします。
2024/07/14
①良い睡眠 睡眠はストレスの緩和、自律神経を整える効果があります。腸はストレスに弱いので、腸内の環境を整えることが大切です。 ②食物繊維の多い食事 腸内フローラの細菌たちが元気に育つためにの餌になるのが食物繊維です。特に朝食に食物繊維をたっぷり摂り、食事に時間をかけて食べるようにしましょう。 ③「朝5」「昼2」「夜3」の食事バランス 朝の食事をしっかり食べることで太りにくくなります。朝の食事は30分以上かけて食べましょう。朝「たっぷり食べる」ことにより、「ウンチの素」なって快適な排便を助けます。健康のため無理をしても、朝を中心とした食事に変えるようにしましょう。アルコールや辛いものは胃腸への負担が大きいので、可能な限り控えるようにしましょう。

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